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予想を遥かに超えてきた良作「窮鼠はチーズの夢を見る」

2020年製作/130分/R15+/日本
監督:行定勲 主演:大倉忠義、成田凌

BLENDA:4.0 Yahoo!映画:3.89 映画.com:3.9

ライター:S・Y

水城せとなのコミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を映画化。原作も知らなかったので、正直、大倉くんと成田くんを拝もうくらいの気持ちでみたら、とんでもないめっけもんでした!行定監督というところに安心感もあったのですが、こんなにも共感してしまう、「好きだから苦しい、でも好き」の状態を思い出させてもらえるとは。。40代になって、すっかり忘れていた感情を少しだけ思い出せて、ものすごくいい1本に出会えました!

個人的には、島本理央のナラタージュ(映画は微妙だったので原作)の時と同じ気持ちになりました。どうしようもなく一人の人を好きになった時の気持ち。その好きになり方。

特に好きなシーンはたくさんあるけど、まずは家のソファで二人で部屋着でスナック菓子を食べながらテレビをみて笑うシーン。成田くんが大倉くんに時々スナック菓子を食べさせてあげて、大倉くんが成田くんの髪をいじる。この大倉くんは反則です、ずるい!

そして、屋上で二人がじゃれあうシーン。大人になってこんなに爆笑しあえる相手って本当に大事な存在だと思う。一緒にいて楽しい、って、やっぱり一番大事な要素かも。

大倉くんが本当にいい色気を放っていて、もうモテ男子の要素が多過ぎてやられました。

ふと見せるこの表情がたまりません!

成田くんがいつも座っていた椅子に、別の女子が座っている姿をみて、そこはあいつの席だからくらいの勢いで、「おいで」と言ってそこをどかせたシーン、成田くんと同じ「向こう」に自分がいけるのか、ゲイのお店に一人で乗り込んで号泣してしまうところ。これで拒まれたらもう二度と触らない、という成田くんを黙って覚悟して受け入れたところ、成田くんの灰皿をきれいに洗って、帰りを待つところ。

大倉くんは男らしい優しさ全開で、成田くんは女の子らしさ全開で、健気でストレートで、真っ直ぐで。あんなに好きな人に好きって言えるの羨ましい。ちょいちょい出てくる女子がなんだか本当にしょぼくて(実際に女優もしょぼくて、特に大倉くんの元カノはもっと違う女優さんを使って欲しかった)、でも自分まったくこの女子たちと同じ行動してたな、と思って、なんだか悲しくなった 笑。

やはり、自分をそれほど一途に好きって言ってくれたら、可愛いと思うよね、どんな相手でも。異性でも同棲でも、先輩でも後輩でも。

好きになりすぎると苦しい。「ずっと苦しそうだったもんな」の大倉くんの一言。そうなんだよ、好きすぎると苦しさが勝ってしまって、自分が好きな自分でいられない。だからいつもうまくいかない。だから大人になって諦めてしまった。うまくやるためには好きになり過ぎないこと。そう学習した。

結局、何があっても絶対ずっと好きなのに、大倉くんに無理させてしまうと思って、身を引く成田くん。どちらも優しい。好きだから。自分のせいで相手の人生を狂わせたくない。でも、好き。どうしても、どうやったって、何があっても、好き。多分一生好き。

終盤の大倉くんの「お前何なんだよ、お互いもう恋愛ばっかりの年齢じゃないだろ。一緒に暮らそう」みたいなセリフがあって、それはつまり、男女の恋愛を超えて、人生を共にしたい相手だと思っているよということであって、まじで大倉くんかっけ〜と惚れました!際どいベッドシーンが思ったよりたくさんあったけど、特に最後の二人のベッドシーンは、体の快楽のためではなくて、本当に気持ちで繋がりたいからの行為というのがとても伝わってきて、なんか本当に誰かを好きになるっていいなーと。。

最近、40代になって、人との関わりかたに距離を置いてしまっているので、人生つまらなくなってしまったなと思う反面、一人が楽で仕方がなくて、一人っていいなあと思ってしまっているところが大きくて、恋愛に対して腰が重くなっているのは否めないので、少し反省しつつ、でもやっぱり好きでもない人と距離を縮められないので、好きになれる人を一生懸命見つけるしかないな、妥協はやっぱりできないなと思いました。

ものすごく誰かを好きになったことがある人にとっては、多分見て絶対に損しない1本です!

あと、やっぱり、大倉くんと成田くんの演技がとてもよかった!成田凌は最初は窪塚洋介系の色っぽいかっこいいチャラいメンズだと思っていたけど、他の映画で猟奇的な犯人役とかもハマってたし、結構カメレオン俳優だなと改めて思いました。大倉くんも入れ物もかっこいいけど中身も本当にかっこいい人ってずるいなと。。

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