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40代が見て面白い。あのおしゃれ映画の20年後「T2 トレインスポッティング」

2017年製作/117分/R15+/イギリス
監督:ダニー・ボイル 主演:ユアン・マクレガー

BLENDA:3.4 Yahoo!映画:3.71 映画.com:3.7

ライター:S・Y

言わずと知れた「トレインスポッティング」のなんと20年後という映画があった。恥ずかしながら、2017年制作のようですが、2021年2月までその存在を知りませんでした、、そんなに話題になっていなかった気がする、、イコール、時代が変わったんだなと実感しました。20年前の若者(私たち今の30〜40代)にとって、爆発的な人気を博したこの映画も、今の世間には受け入れられないなと、その証拠に、そこまで話題にならなかったんだなと、シンプルに思います。

まあ、コカインとか、ちょっと汚い描写とか、ちょっと暴力とか裏切りとか、そういう悪いことがかっこいいみたいな、そういうのちょっとあった時代だと思います。ウォンカーワイとかタランティーノとか、クリストファードイルとか。天使の涙とか、恋する惑星とかレオンとか。カメラワークがかっこいいとか音楽や映像がスタイリッシュとか。その時代の代表的な1本が、そう、トレインスポッティング。

おじさんだけど、やっぱりみんなおしゃれ!

そのスタイリッシュ代表みたいな名作のなんと20年後。20年前もそうだったけど、イギリス映画(正確にはスコットランドだけど)のポップさというか、あのスリムパンツでスニーカーで短髪で全力で走り回るのがカッコよくて、みんな40代になったけど、そのスタイリッシュさは40代でも継承されていてちょっとワクワクしました。当時のなんとなくワクワクした雰囲気に、開始直後にすぐに引き込まれました。あーそうだこんなんだった、と!

懐かしいといえば、印象に残ったのはこのシーン。マークとサイモン(シックボーイ)が、サイモンの家で昔のサッカーのテレビを見ながら「ユニフォーム着ようぜ!」と、そこから一気に20年前の話で親友とめちゃくちゃ盛り上がって趙楽しそう。そんな二人を見て、ベロニカが「あんたたちはダメね、過去の話ばっかりしてる」と。そうなんだよね、40代の私はとても共感してしまいました。過去の話は楽しい!その当時を一緒に過ごした友人の存在は宝物。そりゃ、楽しいに決まってるじゃん!ずっとそれじゃ確かにダメだけど、落ち込んだ時や寂しい時は、そういう時間ってとてもいいことだと思う、それで、よしもう一回やってみるか、もう一回頑張ろう、と思える活力になるから。

ベロニカ美人すぎ

いや、もう、大人になってこんなに無邪気に笑い合える「親友」の存在って、宝でしょ。裏切ったくせに、また親友に戻れる、そんな屈託のなさがこの映画を無意識に人気者にしているのかも。

もう1つ印象的というか共感してしまうのは、ベグビーが自分の息子に向かって、「俺の親父は飲んだくれで、俺は学歴なし。お前は俺たちを超えろ」と言うシーン。「人生を選べ」と言うキーワードがこの映画の最初から最後まで伝えられるメッセージなのですが、そう、今の40代の私たちは今の20代の子たちほど、選択肢はなかった、選べなかった。だから、羨ましいのです。それ、今の40代ならわかると思う。でもそれで文句を言っていても仕方がないので、生まれた時代でできることを最大にやるしかなくて、だから遅いスタートでもいろいろとやってみたいとまだまだ思っている私です。

これはレントンがベロニカに「人生を選べ」と熱弁するシーン

実はこれを見た後に、すぐに元祖の「トレインスポッティング」を見直したのですが、いろいろなシーンがちゃんと20年後とリンクしていて、続けてみると面白いかもです。前作で女子高生だったダイアン(ケリー・マクドナルド)が、20年後は弁護士になって登場します。マークに対して相変わらずねと、、

前作と同じシチュエーション、シーンがちょいちょい出てきて、それを見つけるのも面白かった。そしてやっぱり、現実にいたんだなーと思えてちょっとそういうの嬉しい。風貌はどうしてもおじさんなんだけど、あ、本人なんだって感じ。その落差が20年を感じて、なんと言うか、そりゃ20年前の方がかっこいいし決まってるんだけど、こんなかっこいい人たちも20年経ったらおじさんになるんだから仕方ないやという感情。

トミーと四人できた場所
今回も(汚い)おトイレが何度も出てきます
車のフロントガラス越しのこの不適な笑顔

当時はまだあれでしたが、今はちょっと受け付けたくない汚い描写がありますが、それはまあダニーボイルなんだとして、、でも、40代になってもユアンマクレガーはかっこいいし、シックボーイも今みてもお洒落なイケダン。

なんだかんだ、仲良し

時代は変わったと感じざるを得ないのは少し寂しいけれど、まだまだスニーカー履いて走り回りたくなる映画です。

ストーリーがいいとか、続きが見たいとか、そう言うわけでもないのですが、ぜひまた5年後くらいの彼らのその後の人生が見たいです、同世代の、あの頃を共にした存在として。

1つだけ強いて言えば、、ユアンマクレガーが、20年経ったら優しい顔になりすぎてしまって、前作の危なっかしさと言うか色気がもうちょっと残っていたらよかったのにな、とは正直ちょっと思いました。あと、ロバートカーライルも最初しばらく誰だか気付きませんでした、、あのキョーレツなキレッキレのカーライルも、さすがにちょっと大人になりすぎてしまった感は少し残念というか、うん、惜しいというか。。もちろん40代は違う魅力だから彼らは正しくいい男になっているんだけど、トレスポ的には少し物足りないと言うか。やっぱり、若いって素晴らしい。

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