1. HOME
  2. ブログ
  3. 迷ったら、正義より親切をとれ。「ワンダー 君は太陽」

迷ったら、正義より親切をとれ。「ワンダー 君は太陽」

2017年製作/113分/G/アメリカ
監督:スティーヴン・チョボスキー 主演:ジェイコブ・トレンブレイ、ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン

BLENDA:4.4 Yahoo!映画:4.37 映画.com:4.2

ライター:S・Y

原作は2015年に発売されるや「NYタイムズベストセラー第1位」を獲得し全世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオによるベストセラー小説「ワンダー」。

生まれつき遺伝子の異常で顔面に障害をもつ少年オギー。27回もの手術跡も痛々しい。誰もが振り返るような見た目のため、オギーはずっと外に出る時はヘルメットを離せない。そんなオギーに、自宅で母親(ジュリア・ロバーツ)が勉強を教えてきた。そしていよいよ10歳になり初めて一般の学校に通うことを決意する。奇異の目で見られたりいじめも受けながらも、じっと受け入れ、耐えるオギー。徐々にまわりの心がオギーに向かって動いていく。そんなオギーとオギーを囲む家族、そして友人たちとの物語。

簡単な言葉でいうと、「人は見た目で嫌ったりしてはいけない」「友達を守る勇気をもとう、そして行動に移そう」というシンプルなストーリーであるとも言えるが、オギーを囲む家族が本当に素敵。特に父親役のオーウェン・ウィルソンが最高。家族全員にいつでも本当に優しい。どうしても障害をもった息子に向かってしまう母親とは違い、姉である娘にも父親だけはきちんとケアする。息子には男同士、と言っていつも息子の味方。さらに妻であるジュリア・ロバーツにもとびきり優しい。母が息子のために諦めていた自分の論文の続きを書き上げた時の嬉しそうな顔。自分のこと以上に家族のことで幸せな顔をする。絶対に誰のことも否定しない。こんな素敵な男性がいたらぜひ結婚したいです。

夫婦でいつまでもこんなに笑い合えるって素敵。
なんすか、この笑顔!
dどどnどなどなkどなこドナコオドナコオgドナ交互ドナこおどなこどなど

オギーは学校で、いろいろないじめにあいます。そうだよね、どうしても。オギーも大人より子供が嫌い、と言っています。

ドッジボールだけは世界で一番嫌いなスポーツだと。

最初は校長先生や母親に頼まれたから、オギーと仲良くしようとするジャック。
でも、ハロウィンの日、仮装した状態のオギーがいることに気づかず、クラスメイトのいじめっ子リーダーと、オギーの悪口を言ってしまう。もちろん、本心ではないけれど。でもそれを聞いたオギーは完全に心を閉ざしてしまう。
そんなとき、新しい友達、サマーができる。この子も勇気あるいい子。

物語は、最初はオギーが主役で始まるが、オギーを囲む子どもたちそれぞれの視点でも語られる。オギーに家族の愛情をとられてしまったと感じている姉のヴィア、オギーの初めての友達ジャック、ヴィアの親友ミランダ。子どもの頃の友達の大切さ、一人になることへの恐怖。誰もがきっと経験してきたこと。生きにくさ。母がオギーに言った、「(いじめっ子より)必ず(人間として)大きくなれ」。そう、社会に出ればわかる。武器さえもてばまわりの人間の影響をうけないで生きていける。

ジャックはオギーにいじめを繰り返すクラスメイトとついに殴ってしまう。でも、友達を守るため。やがてオギーへのいじめの数々が明るみに出て、主犯格のいじめっ子が停学に。それに怒ったモンスターペアレントがその子を転向させる。

やがてジャックとオギーは仲直り。ジャックのシーンで、「顔は慣れる。オギーは賢くて面白い。誰と一緒にいたいかと聞かれたら学校の他の誰よりもオギーを選ぶ。」と語られる。

そして、わたしが一番好きなシーンは、学校行事のイベントで出かけた林間学校?みたいなところで、上級生に囲まれてしまうシーン。ここで、真っ先にジャックがオギーを守ろうとして殴り飛ばされてしまう。そこでオギーも勇気を振り絞って、ファイティングポーズをとる、力では絶対にかなわない上級生グループに対して。

でもここでなんと!まさかの、今までいじめていた側の他のクラスメイトが助けに来てくれるのです!そのあと、逃げ切ったオギーたちは、水辺で友情を確認し、オギーが静かに涙するシーンには、こちらももらい泣き。

オギーよかったね。友達ってすばらしい。

何よりも、本当に仲がよく子どもへの愛情が深い、温かい家族。ここに悪い人がいない。みんないい人。みんな自分の人生をオギーのために犠牲にしているのに、誰もネガティブなことを言ったり行動したりしない。そこにも癒されます。

「迷ったら、正義より親切をとれ。」
先生がある日紹介した格言。正論を言うことは誰にでもできる。でも、人に親切にできる人は簡単じゃない。これは、子どもの世界の話の映画と思いきや、もっと深く、もっと大きな温かい映画でした。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事